関税の次は安保 「李在明政権はトランプ政権の『新アチソンライン』を阻止せよ」

■金正恩との交渉カードか

 トランプ大統領は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記との再交渉に意欲を示している。再び金総書記と会い、在韓米軍の撤収または削減を交渉テーブルに乗せ、「トランプライン」を提案するというシナリオもささやかれている。中国と関税・貿易問題で対立する一方、習近平国家主席に似たような交渉案を提示する可能性も指摘されている。

 トランプ政権周辺で「アチソンライン」が論議されるのは日本があるためだ。米国にとっては、たとえ在韓米軍を全面撤収させ韓国を極東防衛線から除外しても、日本列島が「防波堤」の役割をするとの判断がある。トランプ氏は在日米軍駐留経費の日本側負担分には不満を示したが、在日米軍を全面撤収する可能性には言及していない。

 峨山政策研究院の崔剛(チェ・ガン)院長は「トランプ政権は李在明(イ・ジェミョン)政権が中国に対してどういう立場なのかについて依然確信できずにいる」とし、「中国が台湾を侵攻する場合、韓国がどう行動するのかをはじめ、新たな同盟の根幹に関する明確な立場を決め、韓米首脳会談に備えるべきだ」と指摘した。

李河遠(イ・ハウォン)外交安全保障エディター

【グラフィック】韓半島有事の際に支援を行う七つの国連司後方基地(在日米軍基地)

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