「下着姿」の真相巡り収監中の尹錫悦前大統領が特別検察官と攻防

「下着姿」の真相巡り収監中の尹錫悦前大統領が特別検察官と攻防

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が8月1日、金建希(キム・ゴンヒ)前大統領夫人の各種の疑惑を捜査している特別検察官(特検)のチームによる逮捕状執行に応じない過程で、囚人服を脱いでいわゆる「下着姿での抵抗」をしたとされる問題。この問題の真実を巡り、尹・前大統領と特検の双方が攻防を繰り広げている。

 特検は今月1日、ソウル拘置所を訪れて尹・前大統領に対する逮捕状の執行を試みたが、尹・前大統領が応じず、執行は中止された。すると同日午後のメディア向けブリーフィングで「尹・前大統領は囚人服も着ないまま床に横になった状態で頑強に逮捕を拒んだ」と、当時の状況を公開した。

 これに対して尹・前大統領の法律代理人団は、4日に声明を出して「尹・前大統領が『逮捕に抵抗して服を脱いだ』と述べつつ下着姿にまで言及した特検と、事実関係を確認せずにこれを国会で繰り返し主張する鄭成湖(チョン・ソンホ)法相に深い遺憾を表する」「(虚偽主張の)再発時にはしかるべき法的責任を問うだろう」と表明した。代理人団は「逮捕状を執行しに来た特検側は、尹・前大統領が『弁護人と相談したい』という立場を明かすと『独自に話し合いをしたい』として退いた」「その後、あまりに暑いので上着を脱いだが、特検側がこのときやって来て逮捕に応じることを求め、尹・前大統領は毛布で体を覆いつつ弁護人との協議を要請したが、特検側はこれを無視して恥ずかしい状況の撮影まで行った」と主張した。

 尹・前大統領側の主張に対し、文鴻周(ムン・ホンジュ)特検補は4日午後のメディア向けブリーフィングで「囚人服を脱いだのは暑さを避けるためだった? 私どもが見るには、違った」と述べた。逮捕妨害の意図があったという趣旨だ。さらに文・特検補は、2017年の朴槿恵(パク・クンヘ)政権国政介入事件における特検の捜査チーム長が尹・前大統領だったという事実に言及しつつ「当時、(特検に)出頭しない崔順実(チェ・スンシル)容疑者に対する逮捕状の発布を得て連行した」「尹・前大統領がどのように捜査したか知っており、全く同じように適用しようとしているだけ」と主張した。

ピョ・テジュン記者

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