ドローン攻撃で炎上する石油施設をバックにTikTok撮影、MZ世代ロシア女性2人逮捕

 ロシアの黒海沿岸に位置する代表的なリゾート地ソチで、ウクライナによるドローン攻撃で大規模火災が発生する中、燃え盛る炎をバックにTikTok用の動画を撮影したロシアの若者たちが当局に拘禁された。

【動画】炎上する石油貯蔵施設をバックに動画撮影を行う様子

 ロシアの独立系オンライン英字メディア「モスクワ・タイムズ」や英紙「ザ・サン」などが3日、報じた。それによると、クラスノダール地方の内務省は同日、「非常時の行動守則違反」などの疑いで、タシャ容疑者(21、女)とカリナ容疑者(19、女)を逮捕したと発表した。2人は、ウクライナによる夜間のドローン空爆によって炎に包まれたソチ・アドラー地区の石油貯蔵施設をバックに動画を撮影し、TikTokに投稿した疑いが持たれている。

 問題となった動画を見ると、巨大な炎をバックに少女たちが明るい表情でポーズを取り、上半身を脱いだ状態の男性がいたずらっぽい表情で両腕を高く挙げている。ただし、この男性が警察に逮捕されたかどうかは分かっていない。動画のBGMにはロシアのラッパー、Miyagiの曲『ラズベリー・ドーン』が流れている。

 2人はロシアのスベルドロフスク州ニジニタギル市出身で、仕事を探すためにソチを訪れており、取り調べに対しては「酒に酔った状態だった」「二度とこのような過ちはしない」と供述したという。

 動画が拡散されると、ネット上の有害コンテンツの監視とメディア教育を担当する非営利団体「ロシア・インターネット安全連盟」は「これがどんなに危険な状況なのか全く分からないのか」と強く非難した。

 クラスノダール地方の内務省は「無謀な行動」だとして「この行動に対して、相応の法的処罰が下されるだろう」と明らかにした。さらに「非常事態にある地域での動画撮影は、救助活動を妨害する恐れがある」として「市民はSNS(交流サイト)に投稿する内容に対し、責任感を持たなければならない」と警告した。

 現地メディアは「2人はロシア連邦法に違反したと判断され、最大で3万ルーブル(約5万5000円)の罰金刑に処せられる可能性が高い」と報じた。処分の内容は今後の捜査の結果に基づいて最終的に決定される。

チョン・アイム記者

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