目の下の脂肪除去手術後に斜視…病院側「医療事故ではなく合併症」 /大邱

 大邱市内の美容形成外科で眼窩脂肪(がんかしぼう、目の下の脂肪)の除去手術を受けた女性が、手術後に斜視の症状に悩まされていることが分かった。病院側は公式のコメントで「残念だ」としながらも「医療事故ではなく合併症」との立場を明らかにした。

【写真】手術後の女性

 被害女性と病院などが5日に明らかにしたところによると、この女性は今年2月、大邱市内の美容形成外科で、眼窩脂肪の除去手術を受けたところ、物が二重に見える複視の症状と、左の瞳が思うように動かない斜視の症状が現れた。

 女性は自身の目の状態を確認した後、病院側に連絡したが、病院のスタッフには「瞳の動きに関する問題は眼科に行ってほしい」と言われた。これに対し、女性が「手術をした翌日に問題が起きたのに、眼科に行けというのか」と反発すると、病院側は来院を求めたという。

 しかし女性は、この病院を信頼することができず、大学病院で診察を受けたところ「手術による症状だ」と診断された。

 手術を受けた病院にこの結果を伝えると、病院側は「手術中にミスをした部分はなかった」として「(正常な状態に)戻ると信じている。つらいと思うが、一緒に信じて様子を見ましょう」と言ってきたという。

 この女性のエピソードがインターネット上で話題になると、病院側は今月3日に公式のコメントを発表し「まず、手術後の回復が遅れたことで不便をおかけした患者様に、心から遺憾の意を表します」としながらも「(女性が公開した斜視の症状の)写真は現在の状態ではない。公開された写真は手術直後の様子で、最近病院側に送られてきた写真では回復がはっきりと確認された」と主張した。

 病院側は「病院は引き続き診療を受けるよう要請した」「しかし手術後に1度だけカウンセリングを受けた後は、これまでの長期間来院されておらず、いかなる措置もとることができない状況だった」と説明した。

 さらに「下斜筋(眼球を動かす筋肉の一つ)のまひは医療事故ではなく非常にまれな合併症」だとして「国際ガイドラインでは保存療法を勧めており、ほとんどが半年以内に回復する。この原則に基づき、経過を観察していくことを提案した」と続けた。

 病院側は現在、虚偽事実流布および名誉毀損(きそん)の容疑で女性に内容証明郵便を送った状態だ。

 これに対し、女性は最近の自身の写真をSNSで公開し「8月3日、現時点での私の目です。まだ私は斜視の状態です」と反論した。

キム・ミョンイル記者

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