【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の努光鉄(ノ・グァンチョル)国防相は10日に談話を発表し、朝鮮半島有事を想定した定例の韓米合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS)」に関し、「米韓の挑発行為を強く糾弾し、それが招く否定的な結果について厳重に警告する」として、「いかなる挑発行為に対しても自衛権の次元の主権的な権利を行使する」と威嚇した。朝鮮中央通信が11日に報じた。
努氏は「朝鮮民主主義人民共和国に対する武力示威は明らかに米韓の安全保障をより不安定な状況に陥れる逆効果をもたらす」として、「徹底的かつ断固たる対応体制で米韓の戦争演習騒動に備える」と強調した。
また、「実際の核戦争状況を想定して行われる『乙支フリーダムシールド』はわが国に対する直接的な軍事的挑発だけでなく、停戦状態にある朝鮮半島情勢の不確実性を増幅させ、地域情勢の不安定化を定着させる真の脅威」と批判。「米韓の一方的な軍事脅威や対決の試みこそが朝鮮半島と周辺地域情勢が日増しに否定的に変化している根本的な理由」と述べた。
韓国軍合同参謀本部と韓米連合司令部は同演習を18~28日に実施すると発表した。また、演習期間中に計画されていた約40件の野外機動訓練(FTX)のうち約20件は9月に延期するとした。努氏は一部の訓練の延期については言及しなかった。