聖書にも出てくる、イスラエル北部のガリラヤ湖が赤く染まり、現地の人々や観光客の間で恐怖が広がっている。イスラエル紙「エルサレム・ポスト」や英紙「デイリー・エクスプレス」などが12日に報道した。
報道によると、イスラエル水資源省が4日、「ガリラヤ湖の波が赤に変わった。幸いにも水泳をするには支障がない水質だ」と発表したとのことだ。
ガリラヤ湖が赤く染まったのを受け、交流サイト(SNS)には関連目撃談と共に「赤い水は終末の前兆かもしれない」などの不安が広がっている。
この現象は旧約聖書「出エジプト記」に出てくる「十(とお)の災い」のうち、最初の災いである「ナイル川の水を血に変える」をほうふつとさせるというのが彼らの主張だ。出エジプト記第7章17節には「主はこう仰せられる、『これによってわたしが主であることを、あなたは知るだろう。見よ、わたしが手にある杖(つえ)でナイル川の水を打つと、それは血に変わるであろう』と」と書かれている。
このような不安が広がるや、イスラエル政府当局や科学者たちは赤く染まったガリラヤ湖について「自然な現象だ」と説明した。
イスラエル環境省も「強い日差しの下、特定の藻類(algae)が色素を蓄積し、色が赤くなった。ボツリオコッカス・ブラウニー(Botryococcus braunii)」という緑藻類が原因だと明らかにした。
この藻類は世界的に多様な淡水および汽水環境で見られるもので、人体に害がないことが確認された。
専門家らは「気温上昇・豊富な栄養分・日光など藻類の繁殖に適した環境が重なり、一時的な変色が発生した。懸念するほどの事案ではない」と話している。
キム・ジャア記者