ソウル都心で開かれる外国人デモは主に週末に集中している。首都圏郊外や地方に居住する外国人が週末になるとソウルに上京するからだ。「ドゥテルテ釈放」デモに参加したフィリピン人のグウェン・ガルシアさん(31)は京畿道東豆川市のある工場で働く。ガルシアさんは「ソウルで私たちが声を上げれば国際社会はすぐに耳を傾けると思う」と希望を抱く。忠清北道清州市の製造工場で働くカンボジア人のホン・カウさん(33)も同日、バスに乗ってソウルに上京し、デモに参加した。
一部では、他国間で浮き彫りになった紛争に韓国が巻き込まれるのではないかと懸念する声も上がっている。今年6月、イスラエル大使館近くで韓国に滞在中のイラン人とパレスチナ支持者が中東紛争と米国の軍事行動を批判するデモを行い、警察が大使館周辺の警戒を強化した。また、2月にはロシア大使館前でロシア人とウクライナ支持者が「対抗集会」を開き、緊張感が漂った。高麗大学社会学科のユン・インジン教授は「多文化共存と社会統合を成し遂げることができる議論や政策、立法が並行されなければならない」と説明した。
コ・ユチャン記者