ジェネシスGV70 EV生産ライン停止 現代自動車の米アラバマ工場

ジェネシスGV70 EV生産ライン停止 現代自動車の米アラバマ工場

 現代自動車が高級車「ジェネシス」の電気スポーツタイプ多目的車(SUV=Sport Utility Vehicle)であるGV70電動化モデルの米国生産を停止した。現代自動車では「GV70電動化モデルの米国販売台数が振るわない中、ドナルド・トランプ米大統領の関税政策に対応するための措置だ」と説明している。

【写真】ジェネシスGV70 EV

 業界関係者が18日に語ったところによると、現代自動車の米国生産基地であるアラバマ工場(HMMA)は今年6月、GV70電動化モデルの生産ラインを停止したという。2023年2月にGV70電動化モデルを米国で初めて生産してから約2年半後のことだ。

 このような措置は、HMMAで生産されるGV70電動化モデルの台数が月200台程度と低かったためだ。現代自動車の関係者は「運営効率の面で停止した。(米政府の)関税措置以降、車種別の生産最適化を検討していた」と説明した。

 現代自動車はHMMAのGV70電動化モデルの生産は止めるが、米国での販売は継続する方針だ。近く、GV70電動化モデルの生産拠点を決定する予定だが、米ジョージア州の現代自動車メタプラントアメリカ(HMGMA)あるいは韓国での生産・輸出などが予想されている。

 現代自動車は、HMMAの既存のGV70電動化モデルラインでどの車両を生産するか決めていない。業界では、米国国内で人気の高いハイブリッド車が生産されるものとみている。

 米国国内の電気自動車政策の変化も、現代自動車の今回の決定に影響を与えたものとみられている。トランプ政権は、電気自動車を購入する際、最大7500ドル(約110万円)相当の税額控除の恩恵を与えていた政策を、来月から廃止することにしている。

キム・ジファン記者

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