韓国与党・共に民主党の鄭清来(チョン・チョンレ)代表は19日「『1919年建国』の否定と『1948年建国』の主張は『歴史内乱』」と発言した。
鄭清来代表は同日開催された同党の最高委員会で「1948年8月15日の政府樹立日を建国節とする問題は今なお結論が出ていない。これは歴史の歪曲(わいきょく)であり、憲法の前文と憲法精神の否定だ」と述べた。その上で鄭清来代表は「初代李承晩(イ・スンマン)大統領も1948年9月1日の第1号官報で大韓民国30年とし、9月1日付で明確に規定した」「これを否定するのは『歴史内乱』と私は主張する」と述べた。
鄭清来代表は「大韓民国は憲法前文で『悠久な歴史と伝統に光り輝く誇り高い大韓民国は三・一運動で建国された大韓民国臨時政府の法統』と規定している」「言い換えれば1919年の大韓民国臨時政府が大韓民国1年目という意味だ」と主張した。
鄭清来代表は「建国説を1948年8月15日とする意図は、それ以前には国がなかったので、愛国もなく売国もないということだ」「愛国も売国もなく親日の歴史も独立運動の歴史も韓国の歴史ではないからこれを消し去るというのは不当千万であり、共に民主党はこの歴史内乱勢力も徹底して剔抉(てっけつ)する」との考えも示した。
鄭清来代表は「光復節の祝辞で李在明(イ・ジェミョン)大統領は国民主権の光が消えない国をつくろうと力説した。今憲法に明記された内容にとどまってはならず、本当に国民が主人となる国、国民主権時代を切り開かねばならない」とも訴えた。
同時に鄭清来代表は「しかし今も光を奪おうとする歴史クーデターが続いている」「(先日の)独立記念館の金亨錫(キム・ヒョンソク)館長の『光復は連合軍のプレゼント』という妄言については惨憺(さんたん)たる思いだ。独立記念館長が光復節の式辞でわが民族の血と犠牲で成し遂げた独立の歴史を否定するとはどういうことか」とも指摘した。
クォン・スンワン記者