【平沢聯合ニュース】半導体材料大手の東京応化工業(川崎市)の韓国子会社、TOK先端材料株式会社(仁川市)は20日、ソウル郊外の京畿道平沢市内の産業団地で製造工場の着工式を開いた。
TOK先端材料は1010億ウォン(約106億円)を投じ、来年7月までに5万5560平方メートルの用地にフォトレジストの生産施設を建設する。
フォトレジストはシリコンウエハーに回路を焼き付けるために使う感光材。東京応化工業は韓国のサムスン電子やSKハイニックス、台湾積体電路製造(TSMC)、米インテルなどにフォトレジストを供給しており、シェアは世界トップ。
同工場の建設は2023年4月に京畿道の金東ヨン(キム・ドンヨン)知事が東京応化の本社を訪れて締結した投資協約に盛り込まれていた。同道は同工場の建設により、サムスン電子やSKハイニックスなど韓国の世界的な半導体メーカーの材料確保が安定すると期待を示した。