12・3非常戒厳関連の内乱・外患疑惑を捜査している趙垠奭(チョ・ウンソク)特別検察官(特検)のチームが24日、韓悳洙(ハン・ドクス)前首相に対して内乱ほう助容疑などで逮捕状を請求した。
【写真】光州市の国立5.18民主墓地を訪れ市民団体に向かって叫ぶ韓悳洙前首相
内乱特検はこの日、54ページに上る韓・前首相の逮捕状請求書に内乱首謀ほう助、虚偽公文書作成・行使、大統領記録物管理法違反、公用書類損傷、偽証の6容疑を適示した。「内乱首謀ほう助」とは、韓・前首相が尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の違法な非常戒厳宣布を阻止せず、形式的な正当性を付与する目的で国務会議(閣議)の招集を建議したという容疑だ。朴志英(パク・チヨン)特別検察官補は「首相は大統領の国家および憲法守護の責務を保障する第一の国家機関」だとし「大統領の恣意(しい)的権限行使を事前に統制できる憲法上の装置である国務会議の副議長かつ、違憲・違法な非常戒厳を事前に防ぐことができた最高の憲法機関」と語った。
特検は、韓・前首相が12・3非常戒厳宣布の直前、国務会議の開催に必要な国務委員(閣僚)等定足数11人を満たすことにのみ力を入れるあまり、正常な審議手続きを守らなかったとみている。韓・前首相が国務会議招集を建議した後、尹・前大統領側が一部の国務委員だけを選別的に呼び出して、定足数が満たされるや国務会議を開催したというのだ。他方、韓・前首相は「尹・前大統領を積極的に引き留めたが、非常戒厳宣布を強行した」として容疑を否認している。戒厳に反対したのに、ほう助したというのは法理的におかしい、という主張だ。
兪鍾軒(ユ・ジョンホン)記者、ヤン・インソン記者