トランプ氏の在韓米軍基地の土地所有権要求 韓国外交部「要請ない」

【ソウル聯合ニュース】韓国の外交部当局者は27日、トランプ米大統領が25日(現地時間)にワシントンで開かれた李在明(イ・ジェミョン)大統領との首脳会談で、在韓米軍基地の土地の所有権に言及したことについて、「所有権移転の要請はなかった」と明らかにした。

 また、「在韓米軍の安定的な駐屯環境のため、さまざまな直接、間接的な支援を行っており、米軍基地の土地の無償供与もその一環」と説明。「今後も在韓米軍の安定的な駐屯環境提供や改善に努めていく」と述べた。

 トランプ大統領は李大統領との会談で、「われわれは(在韓米軍)基地の建設に巨額の費用を使い、韓国が寄与したことがあるが、私はそれ(土地の所有権)を望む」として、「賃貸契約を解消し、土地の所有権を取得できるか検討したい」と述べた。

 ただ両国は米軍基地の土地について、韓国が返還を前提とし、米国に無償で提供することで合意している。

 韓国の魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長は記者会見で、トランプ大統領の発言に関し、「背景を調べなければならない」としたうえで、「在韓米軍の土地はわれわれが供与するものであり、賃貸して地代をもらうものではない」と述べていた。

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