朝鮮日報が、創刊105年の活字遺産を継承しつつ書体をリニューアルしました。
1922年の「宮体」活字開発を皮切りに続いてきた書体改善、今回が21回目です。朝鮮日報は、韓国の新聞社としては唯一、独自開発した固有の書体を保有しており、日帝強占期のハングル抹殺政策の中でも活字開発を止めませんでした。今回の書体は、ハングルの初声(音節の最初の子音)・中声(母音)・終声(音節の終わりの子音)を組み合わせて表現可能な文字の数を、従来の2934字から1万1172字に拡張し、ハングルの全ての文字を完璧に具現できるようになりました。「光復80周年」を迎えて、日帝強占期の抑圧の中でも守り抜いたハングルの全ての表現が可能なように拡張した―という象徴的な意味を盛り込みました。
本文の可読性を高めるために字画・太さ・空間・サイズ・形を修正デザインしました。外郭線をソフトに整理して文字が一目で入ってくるようにし、文字の終わりの装飾部分を細かく調整してハングルの美しさを最大限に生かしました。その後、およそ7カ月の精密な補完を経て、読みやすさに優れた読者中心の最適化された字体を完成させました。全体の活字ファイルの容量を画期的に減らしてデジタル環境に最適化し、オンラインのチョソン・ドットコムでも同一の活字を使う予定です。今回の書体デザイン革新には、朝鮮日報と共にハングルのフォント開発を手掛ける「サンドル」のクォン・ギョンソク取締役を含む5人の専門家が参加し、完成度を高めました。