イタリアのあるピザ店の女性店主が食い逃げしたフランス人観光客から代金を受け取るためホテルまで追いかけて代金を受け取った。英ガーディアンなど複数のメディアが8月24日に報じた。
報道によると、問題のフランス人観光客2人は8月19日夕刻、イタリアのアドリア海に面したチビタノーヴァ・マルケという街のある飲食店でピザ2枚とカクテル4杯を注文した。総額44ユーロ(約7500円)だった。
2人は食事を終えた後に代金を支払わずテーブルを立ち、何事もなかったように店を後にした。従業員らは食い逃げに気づかなかったという。
後から無銭飲食を知った女性店主(52)は防犯カメラ映像をフェイスブックに掲載し情報提供を求めた。するとこの2人のフランス人をあるホテル近くで見たとの情報提供があり、店主はすぐこのホテルに向かった。
店主が朝からホテルで部屋のドアをノックしたところ、2人のフランス人観光客が眠そうに出てきたという。店主が防犯カメラ映像を見せながら「食事代を支払わなかった」として代金を請求すると、2人は謝罪はしなかったが代金を支払ったという。
店主は「これは金の問題ではなく相手に対する尊重と礼儀の問題だ」「一連の行為は客のため一生懸命働いている人たちへの侮辱と受け取っている」と述べた。
イタリアでは食事後に代金を支払わずに立ち去る観光客の無銭飲食が問題となっている。先月もピエモンテ州ベルバニアのある飲食店で2人の若い観光客が無銭飲食後に逃げたが、1人がテーブルにスマートフォンを置いていったため後に捕まったケースが報じられている。
チェ・ヘスン記者