中国のオンライン・ショッピングモール「アリエクスプレス」(Aliexpress)において「特価」で販売している韓国国内のブランド品のうち、四つに三つは偽造品だというソウル市の点検結果が出た。
ソウル市が、アリエクスプレスで最近まで販売していた韓国ブランドの衣類・雑貨・おもちゃ20点をチェックした結果、そのうち15点が正規品ではない「偽造品」であると判明したという。同市が8月29日に発表した。
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検査対象はTシャツ6種類と水着3種類、子ども用のおもちゃ8種類など、合わせて20点。販売者は定価より45%から97%も安い価格でこれらの品を売っていた。
このうち、Tシャツと水着は9点全て偽造と判定された。例えば、韓国の有名なWブランドのTシャツだとして売っている製品は、正規品とはデザインが違っており、生地の品質も正規品より劣っていた。洗濯方法や注意事項は中国語で記されていた。ソウル市の関係者は「正規品はノースリーブなのに半そでTシャツのデザインに変更して売ったり、そもそも存在しない製品にロゴだけを付けたりするケースもあった」と語った。
子ども用のおもちゃ8種類については、ロボット3種類が偽造品と確認された。偽造のおもちゃロボットは関節部分が緩くて壊れやすく、塗装も手抜きで、子どもたちが有害物質にさらされかねないという調査結果が出た。
ソウル市はアリエクスプレスに対し、今回摘発された偽造品の販売を中止するよう要請した。ソウル市の関係者は「目で直接比較すれば大きな差があるが、オンライン・ショッピングモールでは(正規品の)製品イメージを無断で使用するケースも多く、消費者は偽造かどうかを判別し難い」とし「定価よりあまりにも安い製品は偽造品である可能性が高いため、注意すべき」と語った。
キム・ヨンウ記者