韓国ドラマ撮影後ゴミを不法投棄…制作会社がネットで特定され謝罪 /済州

 人気俳優スジとキム・ソンホが主演する動画配信サービス「Disney+(ディズニー・プラス)」オリジナルシリーズ『幻惑』=仮題=の撮影チームが済州島で撮影を終えた後、森にゴミを不法投棄していたことが分かり、批判を浴びている。ドラマ制作スタッフは「撮影が遅く終わったため辺りが暗くなり、撮影現場の片付けがきちんとできなかった」として謝罪した。

【写真】不法投棄されたゴミ

 ネットユーザーのAさんが8月28日、交流サイト(SNS)に「あるドラマの撮影チームが撮影後、ゴミを済州島の森にそのまま捨てていった」として、関連動画を掲載した。

 この動画を見ると、森にさまざまな種類のゴミが大量に捨てられているのが分かる。ペットボトル、ビニール、紙コップだけでなく、ブタンガスのボンベや軍手なども目に付く。

 この投稿のスクリーンショットは別のSNSやインターネット・コミュニティー・サイトに拡散された。最初にゴミの不法投棄を告発したAさんはドラマのタイトルを書かなかったが、紙コップのホルダーに俳優の顔などがあったため、『幻惑』の制作スタッフだと特定された。 ネットユーザーたちは「一般ゴミでも問題なのに、ブタンガスのボンベだなんて、本当に危険だ」「こういう投稿を見るのは一度や二度ではないのに、撮影チームはなぜ基本的なことも守れないのか」「いくら疲れていて大変だとしても、撮影が終わったら原状回復してから行かなければならないのではないか」などのコメントを寄せている。

 こうした批判を受け、『幻惑』の制作会社は謝罪した。制作会社は「撮影が終わった時間が遅く、暗くなっていたため、きちんと片付けられなかった。状況を認知した直後に撮影場所側や関連機関に謝罪および理解を求め、ゴミを直ちに回収した。現在はすべて片付いている状態だ。撮影後、現場をきちんと片付けられずにご不快にさせたことについて、心よりおわび申し上げる。今後はより徹底的に管理し、このような事態が再発しないように注意する」とコメントした。

 最初に問題提起したAさんも、その後の投稿で「ドラマ撮影日は(8月)24日の日曜日だったようだ。私が動画を撮影したのは(8月)27日の水曜日だった。水曜日午後4時以降、誰かがゴミを片付けた。翌朝確認してみたら、一部のゴミはまだ周辺にあった」と語った。

 そして、「暗かったとしても、もっと気をつけるべきだった。劣悪な環境で、苦労して創作活動をされる方々もいるのに、一部の常識外れな行動をする人々のせいで一緒に悪く言われているようで残念だ。出演者の方々の名前も大きく取り上げられて申し訳ないが、今回の件で制作スタッフの再発防止(に対する認識)や深い反省が芽生えてくれればうれしい」と話した。

 ドラマ制作スタッフの「迷惑行為」が物議を醸したのは今回が初めてではない。2023年にはtvNドラマ『無人島のディーバ』制作スタッフが済州島の海辺で、撮影の小道具として使われた石の山を片付けずに批判を浴びて原状回復した。また、2022年制作のドラマ『チジルの歴史』(2025年配信開始)では細い路地にある消防車通行区域を撮影車両でふさいだとの指摘を受けて謝罪した。

パク・ソンミン記者

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