祖国革新党の曺国(チョ・グク)革新政策研究院長=同党前代表=が8月30日、「ソウルで暮らしている裕福な家の青年は極右である確率が高い」という趣旨の記事を交流サイト(SNS)「フェイスブック」でシェアした。この記事に対する自身の意見は特に書いていない。野党・国民の力は「それなら娘のチョ・ミン氏も極右か」と批判した。
曺国院長が同日シェアした記事の主な内容は、米カンザス大学社会学科キム・チャンファン教授の分析だ。キム・チャンファン教授は▲目的を達成するための暴力使用の有無・規則違反を容認する姿勢▲福祉において個人にすべての責任を転嫁する認識▲対北朝鮮制裁重視▲中国の報復で経済に打撃を受けても韓米同盟を強化すべきだとする見解▲移民または難民に対する排他的な態度-という条件について、この五つ全てに合致すれば極右だと分類した。
キム・チャンファン教授は研究の結果、「20-30代男性の極右化は実際に存在し、深刻に進んでいる」と主張した。それと共に「極右青年はソウルに居住し、経済的上位層に属する確率が高い」と言った。
曺国院長は8月22日、MBCラジオに出演し、「20-30代の男性のうち、男性側の一定割合が非常に右寄りになっている現象についてどう見るか」という質問に、「20-30代は70代とよく似た傾向を示している」と答えた。
そして、「単なる保守的な傾向ならば違う問題である可能性もあるが、いわゆる極右傾向を示している。とても心配だ」と言った。
国民の力の朴成訓(パク・ソンフン)首席報道官は論評で、「曺国院長の論理通りならば、自身の娘であるチョ・ミン氏も極右なのか。先日はきちんとした20-30代の男性たちを極右だと言い、今回は議論を招く素地がある専門家の発言を引用して、共感を得たいとでも思ったのだろうか」と述べた。
さらに、「(ソウル)瑞草洞の高級韓牛焼肉店で肉を食べても(庶民的な)テンジャンチゲ(韓国みそ鍋)の写真を載せ、批判した人々に向かって『ブタ』と一喝する曺国院長の偽善と限りない軽さ。『曺国は曺国だった』という言葉をあらためて確認することになった」と言った。
ソン・ドクホ記者