韓国拉致被害者団体に過料 政府の要請でビラ散布中止したのに…

【ソウル聯合ニュース】韓国の拉致被害者家族でつくる「拉北者家族会」は1日、同団体が飛行禁止区域内で無人機を飛ばし、航空安全法に違反したとして、国土交通部のソウル地方航空庁から150万ウォン(約15万8000円)の過料を科されたと明らかにした。

 拉北者家族会は今年4月、北朝鮮との軍事境界線に近い京畿道坡州市の臨津閣で集会を開き、無人機を飛ばすパフォーマンスを行ったほか、北朝鮮に向けてビラを散布しようとしたが、自治体の反発や風向きの問題で中止した。

 同団体は7月にビラ散布の中止を宣言しており、政府の対北朝鮮政策に協力してビラ散布を中止したにもかかわらず制裁するのは行き過ぎだと反発。過料の取り消しを求めて訴訟を起こす意向を示した。

 これとは別に、警察は同団体の航空安全法違反と外患誘致の容疑について捜査を進めている。

 警察は拉北者家族会が飛ばしたビラの重量が2キロを超過し、航空安全法に違反した疑いについて調べているという。また、同団体がビラを散布したことで北朝鮮の反発を招き、南北間の軍事衝突を誘発したという趣旨の告発状を受理した。

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