米大リーグ(MLB)でゴールドグラブ賞を取ったことがある内野手・金河成(キム・ハソン、29)がタンパベイ・レイズからアトランタ・ブレーブスに移籍することになった。大リーグ公式サイトのMLBドットコムは2日、「タンパベイ・レイズがウェーバー公示していた金河成をアトランタ・ブレーブスが獲得した」と報じた。ブレーブスは今シーズン、金河成の残りの年俸200万ドル(約3億円)を負担し、来年も残留する場合は1600万ドルを支払う予定だ。
今回の移籍は、内野補強が切実なブレーブスと、年俸が高いのにもかかわらずケガが相次いで実力がなかなか発揮できない金河成に頭を抱えていたレイズの利害関係が一致して実現した。スモールマーケットの球団でありながら高額契約を控えていたレイズは今年、異例なことに金河成と1300万ドル規模の大型契約を結んだ。ところが、金河成は肩の手術から復帰して以降、24試合で打率2割4分1厘、本塁打2本、5打点という期待を裏切る成績にとどまっていた。さらに、ふくらはぎや腰のケガまで続いたため、レイズは財政負担を減らそうと、金河成を放出することにした。レイズは移籍の告知で、「短くてガッカリする契約が終わった」と伝えた。
一方、主力内野手の不振で今季苦戦しているブレーブスは、金河成の合流を歓迎している。ブレーブスのブライアン・スニッカー監督は「サンディエゴ・パドレス時代から好きだった選手だ。元気な時は立派な活躍をしただけに、直接その実力を確認したい」と期待を見せた。金河成は2023年、MLBの最高守備手に贈られるゴールドグラブ賞(ユーティリティー部門)を受賞している。
この4年間、ナショナルリーグ東地区で3回1位になっているほど強豪だったブレーブスだが、今シーズンは4位(62勝76敗)にとどまり、ポストシーズン進出が難しくなっている状況だ。ショートのオーランド・アルシアやニック・アレン、二塁手のオジー・アルビーズなど内野陣の不振が大きな原因だ。現地メディアは、金河成が負傷から回復し、本来の実力さえ発揮できれば、主力の座を獲得するのに大きな困難はないとみている。
ペ・ジュンヨン記者