内乱特検・金建希(キム・ゴンヒ)特検・殉職海兵特検の「3大特別検察官」が稼働した後、韓国各地の刑事部検事1人当たりの未済事件が34%増加したことが2日までに確認された。韓国各地の主な検察庁の月別未済事件も平均で25%増えた。
【写真】韓国特検事務所に出頭した尹錫悦前大統領の妻・金建希夫人
この日、保守系野党「国民の力」に所属する羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)議員が法務部(省に相当)から受け取った資料によると、今年6月12日に3大特検の任命が始まった後、韓国各地の未済事件が大きく増えたことが判明した。過去最大規模・最長期間の3大特検には100人を超える検事が投入され、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領夫妻はもちろん野党議員らに対する全方位的な捜査を行っている。その間に、一般の韓国国民の未済事件は大きく増えたのだ。
羅議員室によると、今年5月現在で韓国各地の刑事部検事1人当たりの割り当て事件数は107.7件。これが7月現在では137.6件と、平均およそ30件増えた。1人当たりの捜査負担が大きく増えたのだ。その結果、同じ期間における1人当たりの未済事件数は72.6件から97.1件へと、およそ34%増えた。刑事部検事の数は5月現在、全国で762人だったが、3大特検稼働後の7月現在では701人に減った。
主な検察庁の月別未済事件も増加傾向が続いている。今年5月の時点で6万5067件だった全国の未済事件数は、6月には7万3395件に増え、7月現在では8万1469件となって8万件を超えた。25%も増えたのだ。
検察庁別ではソウル南部地検が48%増加し、増加幅が最も大きかった。羅議員室によると、ソウル南部地検の場合、未済事件が5月現在の2062件から7月現在で3061件と大きく増えた。大邱地検は同じ期間に5676件から7760件で34%(原文ママ)、釜山地検は4228件から5671件で、やはり34%増えた。水原地検は1万2487件から1万5552件で25%増え、ソウル中央地検も6812件から7502件で10%増えた。
羅議員のオフィスによると、特別検察官は9月1日現在で計110人が派遣されていることが判明した。内訳は、内乱特検56人、金建希特検40人、殉職海兵特検14人。検察庁別では、ソウル中央地検が27人で最も多く、次いでソウル南部地検(17人)、さらに大邱地検(7人)、大検察庁=最高検=および釜山地検(6人)、大田地検(5人)、水原地検(4人)という順だった。
一方、同じく2日午後、進歩(革新)系与党の「共に民主党」は国会法制司法委員の法案審査第1小委員会で、3大特検の人員を拡充して捜査期間を延長する内容の特検法改正案を単独処理した。国民の力はこれに反発して退場した。羅議員室が同日入手した国会予算政策処の費用推計書によると、3大特検を延長するのに計122億ウォン(現在のレートで約13億円)の予算が追加投入される見込みだ。
イ・ヘイン記者