◇李大統領「北は冷淡なのが現実」 対話努力続ける
韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は11日、旧大統領府「青瓦台」の迎賓館で就任100日の記者会見を開き、南北関係の改善策について「北の態度は冷淡だ。それがわれわれの現実」とした上で「特別な進展はないが、絶えず(対話のために)努力している」と強調した。李大統領は、北朝鮮は直接的な利害関係がある当事者であるにもかかわらず韓国に対し冷淡で敵対的だとしながらも「彼らがどんな態度を取ろうと緊張を緩和するのがわれわれにとって得」と説明した。また、北朝鮮は自らの体制を脅かしているのは韓国ではなく米国だと考えており、南北関係よりも米国との関係を重要視していると分析。南北関係は韓国当局だけで解決できる問題ではないとして「米朝対話が開かれることが朝鮮半島の平和と安定に役立つ」との考えを示した。
◇米で拘束の韓国人約300人釈放 チャーター機で帰国へ
現代自動車グループなどが米ジョージア州に建設している工場で拘束された韓国人労働者約300人や日本人3人などが11日午前1時すぎ(現地時間)に釈放され、拘束施設を出た。8台のバスに分乗し、チャーター機が待機しているアトランタ国際空港に移動する。チャーター機は11日正午(日本時間12日午前1時)ごろ、アトランタ国際空港を出発し、日本時間の12日午後に仁川国際空港に到着する予定だ。チャーター機には韓国人316人と日本人3人、中国人10人、インドネシア人1人の計330人が搭乗する。
◇金正恩氏娘の訪中「有力後継者の地位確立」 韓国情報機関
情報機関・国家情報院は国会情報委員会の会議で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の訪中に同行した娘のジュエ氏について「海外経験を積ませることで有力な後継者としての地位を確立した面がある」と報告した。同委員会の与野党幹事が明らかにした。国家情報院は、ジュエ氏が滞在中に大使館にとどまって外出を控え、帰国時は専用列車に先に乗り込んでメディアへの露出を避けたものの、後継者に必要なイメージを確保したと分析。訪中の目的は世襲を念頭に置いたストーリーを完成させるための過程だと説明した。
◇韓国総合株価指数 取引中・終値ともに過去最高値を2日連続更新
韓国株式市場で、総合株価指数(KOSPI)は取引時間中と終値のいずれも過去最高値を更新した。終値は前日比29.67ポイント(0.90%)高の3344.20で、前日に記録した過去最高値(3314.53)を上回った。KOSPIは前日比22.07ポイント(0.67%)高の3336.60で寄り付き、直後に3344.70まで上昇。前日に記録した取引時間中の過去最高値(3317.77)も大幅に上回った。