米保守活動家チャーリー・カーク氏(32)が銃撃受け死亡 5日前には韓国訪問も

 米国のリベラル寄り大学で保守思想を学生に広める団体「ターニング・ポイントUSA(TPUSA)」の創設者で代表を務めるチャーリー・カーク氏(32)がユタ州の大学で講演中に銃撃を受け死亡したが、実はその5日前に韓国にやって来たことが改めて注目を集めている。

【写真】凶弾に倒れたチャーリー・カーク氏を追悼 /仁川

 米CNNテレビなど外信各社が11日に報じたところによると、カーク氏は10日(現地時間)にユタ州のユタ・バレー大学で講演中に銃撃され、病院に搬送されたが死亡した。

 カーク氏は米国大統領選挙でトランプ大統領支持を表明した。カーク氏が19歳だった2012年に設立したターニングポイントUSAは若者の間に新たな保守の風を吹き込み、昨年の米国大統領選挙では共和党のトランプ候補による予想外の圧勝に大きく貢献したと評価されている。カーク氏は大統領選挙後も「トランプ大統領の側近若手政治家」とされ米国の保守陣営では「次世代のリーダー」として期待を集めていた。

 カーク氏は死亡するわずか5日前の今月5日に韓国を訪れ、京畿道高陽市のキンテックスで開催された「ビルドアップ・コリア2025」に参加した。ビルドアップ・コリアはキリスト教の世界観と自由民主主義、自由市場経済、韓米同盟などを中心的な価値観として開催されたイベントだ。

 韓国滞在中にカーク氏はマッカーサーの銅像がある仁川の自由公園やDMZ(非武装地帯)などを訪問した際「韓国は米国ほど豊かではないが、通りは清潔でホームレスもいないし、夜も安全だ。これこそ米国が学ぶべき概念だ」と称賛した。

 カーク氏は本紙とのインタビューで「韓国の2030世代(20代、30代)の保守化は米国でも大きな関心を持たれている」「若い世代、特に男性が保守化する現象は複数の大陸で同時に現れている。米国だけでないからこそさらに注目に値する。韓国をアジアで最初の訪問先として選んだのもそのような理由からだ」と述べた。

 カーク氏は特に「韓国では最近政治が混乱している。(特別検事による)教会への家宅捜索などはおかしいと考えていた」「私にとってはただ韓国の国力が強くなり、中国共産党(中国)から独立的であってほしい。米国にとって最も頼もしい友邦だからだ。トランプ大統領も(韓国の状況を)ただ見過ごしはしないだろう」との考えも示した。

 現地の警察はカーク氏を銃で殺害した容疑者を追跡している。

キム・ミョンイル記者

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  • ▲韓国で取材に応じたターニングポイントUSAのチャーリー・カーク代表。5日撮影。/ビルドアップ・コリア2025組織委員会
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