海外から招待したのにFIVB規定違反で大会中止? ギリギリで「条件付き開催」にこぎつけた韓国バレーボール連盟に批判殺到

13日開幕の大会で運営に問題

FIVBとコミュニケーション不足…初歩的ミス

海外から招待したのにFIVB規定違反で大会中止? ギリギリで「条件付き開催」にこぎつけた韓国バレーボール連盟に批判殺到

 海外チームまで招待した「2025 KOVO(韓国バレーボール連盟)カップ・プロバレーボール大会」が開幕初日の夜に大会中止を告知し、その数時間後に撤回するというドタバタ劇を引き起こした。大会を主催したKOVOが国際バレーボール連盟(FIVB)の規定を事前に十分把握できておらず、初歩的なミスを犯したためだ。このため、バレーボール関係者やその周辺から「情けない」と批判の声が上がっている。

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 KOVOは13日に大会開幕戦の第1試合を終えた後、突然「FIVBから大会開催許可を受けられなかった。午前0時までに大会承認が出なければ男子部の大会を全面的に中止する」と発表した。FIVBは、現在フィリピンで行われている「バレーボール男子世界選手権」が終わってから3週間後にリーグを運営できるようにしなければならないという規定をKOVOが守らなかった、と指摘したということだ。KOVOは結局、FIVBの承認を受けることができず、14日午前0時ごろに大会中止を決めたが、同日午前9時に「条件付きで承認を受けた」として大会再開を告知した。

 大会中止という最悪の事態は免れたものの、KOVOのずさんな運営のせいで、当初8チームが参加する予定だった男子部大会は正常な進行が難しくなりそうだ。FIVBはKOVOカップ大会の開催条件として、外国人選手や世界選手権の登録選手の不参加などを提示した。このため、招待チームのナコンラチャシマ(タイ)は出場できなくなり、韓国のチームの一部も選手をそろえるのに困難を来たしていることから、棄権を考慮しているとのことだ。あるチームの関係者は「世界選手権の予備リストに上がった選手が出場できなくなったことも、KOVOが先に知らせてくれたのではなく、チームが問い合わせた後にやっと答えた」と話している。KOVO側は「世界選手権の予備リスト選手の出場に関して、FIVBと追加協議をしている」と明らかにした。

 KOVOは先日もFIVBの規定を満たすことができず、当初10月18日に開催を予定していた2025-26シーズンのVリーグ開幕戦を2日後の別の試合で代替すると発表した。バレーボール関係者の間では「リーグ開幕前にまた何か突発的な事態が発生するのではないかと思うと不安だ」という声が出ている。

 KOVOは「相次ぐ変更で混乱させてしまったことについて、おわび申し上げる」と謝罪した。 KOVOは同大会男子部の試合はすべて無料入場に切り替え、既に販売済みの前売り券については全額返金することを決めた。

カン・ウソク記者

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