「英雄にしなければならないから黙れ」 海洋警察官殉職、同僚4人が告別式の日に署長の口止めを暴露 /仁川

イ・ジェソク警査の殉職時に何があったのか

 イ・ジェソク警査の同僚たちはこの記者会見で「普段から食事をしたり、コンビニに行ったりする時も2人1組で移動する。1人で現場に出動したケースは今回が初めてだ」と主張した。

 事故発生時、霊興派出所には署員が6人いたという。イ・ジェソク警査とAチーム長が当直勤務をしていて、この日記者会見をした4人は休んでいた。イ・ジェソク警査の同僚たちは「当時、Aチーム長が非常ベルを押しさえしていれば全員、起きてきて対応できたはずなのに、Aチーム長はそうしなかった」と言った。ある海洋警察官は「午前3時5分ごろ、休憩時間が終わって帰ってきた時も状況を伝えられなかった。午前3時9分ごろ(支援が必要だという) ドローン・パトロール業者の電話があった時、イ・ジェソク警査が1人で出動したことを知った。『イ・ジェソク警査をなぜ1人で行かせたのか』と尋ねると、Aチーム長は『危険な状況ではなかった』と答えた」と語った。

 イ・ジェソク警査の遺族はこの日、「ジェソクは日記に『チーム長がいるから、海洋警察官になったことを後悔している』と書かれていた。普段からチーム長とチーム員の間に不和があったのではないだろうか」と述べた。同僚の海洋警察官も「チーム長は普段から状況室にきちんと報告しないので、『マニュアル通りに処理してほしい』と何度も建議した」と語った。

 この日の記者会見について、Aチーム長は「調査の過程で全てを話す」と言った。仁川海洋警察署長は声明文で「事実の隠蔽(いんぺい)は全くなかった。真相調査に積極的に協力する」と述べた。霊興派出所長も「口止めの指示ではなかった。メディアが注目していて、不必要な誤解を招く恐れがあるので、言動に気をつけなければならないという一般的な指導だった」と説明した。

仁川=イ・ヒョンジュン記者、仁川=コ・ユチャン記者

【写真】葬儀場で記者会見する同僚たち

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  • ▲殉職した故イ・ジェソク警査(巡査部長に相当)の告別式
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