【ソウル聯合ニュース】韓国外交部は17日、李在明(イ・ジェミョン)政権の初代国連大使に外交経験のない弁護士の車智勲(チャ・ジフン)氏が任命され、論議を呼んでいることに対し、在外公館長人事は大統領固有の権限であり、答えるのは難しいとした上で「(車氏は)国際仲裁、国際金融など国際問題に対する理解が深く、仲裁・交渉経験の豊富な法曹人」とし、高度な国際法の知識と高い交渉力を要する国連大使として適任だとする立場を示した。
同部は15日に車氏の大使任命を発表したが、厳しい国際情勢のもと、多国間外交の頂点である国連で韓国を代表して各国と激しい交渉を行わなければならない国連大使の座に外交経験のない車氏を据えることに懸念の声が上がっていた。
車氏は李大統領と同じ年(1986年)に司法試験に合格し、司法研修院の同期でもある。2020年、当時は京畿道知事で、公職選挙法違反の罪で起訴されていた李大統領の弁護団に参加し、上告審で無罪の趣旨の差し戻し判決を導き出した。
国連大使はアグレマン(外交使節に対する同意)の手続きがないため、車氏は近く赴任して李大統領が出席する23日の国連総会で外交デビューする予定だ。