与党・共に民主党元代表で、現在「新しい未来」の共同代表を務める李洛淵(イ・ナクヨン)元首相が「政府・与党の司法権破壊が本格化した。懸念していたよりもさらに恐ろしいほど進んでいる」と語った。
李洛淵元首相は19日、交流サイト(SNS)で、「もし権力が大統領を無罪(または免訴)することに『成功』したら、韓国は法治主義と民主主義において『失敗』することになる。逆に、そのように無罪にすることに『失敗』したら、法治主義と民主主義の回復に『成功』することができる」と主張した。
【図】「全く同じ」 共に民主党の捜査改編案と中国の司法系統図
さらに、李洛淵元首相は「彼らは検察庁をなくすことを決めた。今度は裁判所破壊だ」とも書いた。
李洛淵元首相は「特に大法院長(最高裁長官)の追放工作は乱暴だ。与党が『辞任せよ』と言うと、大統領室は『原則的に共感する』と言っていたが、言い方を変えた。言い方は変えたが、意図は変えていない」と述べた。
また、「揚げ句の果てに、大法院長が大統領代行に会って裁判を話したというフェイクニュースまで持ち出してきた。独裁時代にもなかった暴挙だ」と批判した。
そして、「大法官(最高裁判事)増員」「大法官候補推薦委員会の多様化」「裁判官外部評価導入」などの5項目に言及し、「裁判所に政権の息がかかりやすくする内容だ」と批判した。
その上で、「また別の魂胆もある。大統領が5つの裁判でかけられている罪目を法から削除し、『免訴』判決を引き出したり、大統領に対する控訴を取り消したりすることだ。法治主義を焦土化させる無差別砲撃だ」と言った。
李洛淵元首相は最後に、「そのような複数の動きは、大統領の司法リスクを消すためのものだという考えが正しい。大統領の12もの疑惑を全て無罪または免訴にする時まで、こうした騒動が続くかもしれない。その上、彼らは大統領の再選が可能になるよう改憲しようとしている」と強調した。
コ・スンヨン記者