済州島の観光名所、城山日出峰のふもとにある東岩寺の近くで、中国人の団体が中国の伝統衣装を着て踊りを踊っている様子がカメラに捉えられた。
インターネットのコミュニティーサイトには16日「城山日出峰で集団で踊る中国人たち」と題する動画付きの投稿がアップされた。
公開された動画を見ると、中国の伝統衣装であるピンク色の旗袍(チーパオ=チャイナドレス)を着た10人の女性が、城山日出峰の東岩寺近くで2列に並んで中国の音楽に合わせて踊っている。女性たちの前では、帽子とサングラス姿の男性ともう一人の男性が「芸術団」と書かれたイベント用の赤い横断幕を持っている。
動画は複数のコミュニティーサイトとSNS(交流サイト)で拡散され、ネットではさまざまな反応が見られた。動画には「白頭山では太極旗(韓国国旗)を出すことすらできない(中朝国境にある白頭山で太極旗を振った韓国人が中国の関係者に旗を没収された)のに、済州島ではこのザマだ」「よその国に来て、なんであんなことやってるんだ」「ただ踊ってるだけなら問題ないけど、大音響で歌を流して踊るのはさすがにダメだと思う」などのコメントが相次いだ。
一方、一部では「韓国人だって米国のような海外に行ってテコンドーをやったりしてるんだし、それと似たようなものだろう」「最近は中国人たちが団体で観光して名所でああやって踊るのが流行しているらしい。あのような人の少ない場所で自分たちだけでやっているんだから、文句を言わなくてもいいのでは」「ただ撮影してるだけでしょう」などの反応も見られた。
済州島を訪れる外国人観光客は徐々に増えている。今年1月に済州道観光協会が発表したところによると、昨年済州を訪れた外国人観光客は190万7608人で、コロナ禍が始まる前の2019年以来、5年ぶりに100万人を突破した。中でも中国人観光客は130万4359人で外国人観光客全体の68.4%を占めた。今年1-8月に済州を訪れた外国人観光客は150万9498人で、前年同期の130万5895人から20万3603人(15.6%)増加した。
チョン・アイム記者