「こんなことをして『尹錫悦オッパ』の役に立つのか」 秋美愛議員が羅卿ウォン議員を侮辱して国会小委空転

 初の「野党幹事選任賛否投票」で確執が生じた国会法制司法委員会で、与野党が再び激しく衝突した。同委員会の秋美愛(チュ・ミエ)委員長=共に民主党所属議員=が同委員会の委員である羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)議員=国民の力所属=に向かって「尹錫悦オッパ」という表現を使うなど、侮辱的な発言も続いた。「オッパ」は妹が兄を呼ぶ時の呼称だが、先輩や親しい男性を呼ぶ時にも使われる表現だ。

 22日の国会法制司法委員会全体会議では、いわゆる「コンジン法師官封券帯封」紛失の経緯を問う立法聴聞会が開かれたが、会議の序盤から共に民主党と国民の力の法制司法委員たちの間で怒声が飛び交った。

 国民の力所属の法制司法委員たちは「政治工作・フェイクニュース工場 共に民主党」などと書かれたプラカードをノートパソコンの前に貼っていた。国会法違反だとして撤去を要求した秋美愛委員長は、プラカードをはがさなかった羅卿ウォン議員、宋錫俊(ソン・ソクチュン)議員、趙培淑(チョ・ベスク)議員に退場を命令した。国民の力の議員たちは退場を拒否し、秋美愛委員長に「議事進行発言をしてほしい」と抗議したが、秋美愛委員長はこれをものともせず、証人や参考人を紹介するなどして会議を継続した。

 羅卿ウォン議員が「ここは秋美愛の法制司法委員会ではない」と言って議事進行発言を要求すると、秋美愛委員長は「一事不再理の原則に基づき、羅卿ウォン議員は幹事選任の件に関しては発言権がない」と一蹴した。そして、秋美愛委員長は羅卿ウォン議員に向かって「会議をなぜ妨害するのか、検察を改革すれば大ごとにことになるのか。こんなことをして『尹錫悦オッパ』の役に立つのか」と発言した。尹前大統領はソウル大学法学部1979年入学、羅卿ウォン議員は1982年入学で、先輩・後輩の間柄だ。

 これに対して羅卿ウォン議員は「ここでなぜ尹前大統領の話が出てくるのか」と強く反発、結局、この日の法制司法委員会全体会議は聴聞会をまともに開くこともできずに終了した。

イ・ヨンギュ記者

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  • ▲羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)議員ら韓国野党・国民の力所属の法制司法委員会委員たちが22日、ソウル・汝矣島の国会で行われた同委員会の検察改革立法聴聞会で、秋美愛(チュ・ミエ)委員長に抗議している様子。

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