共に民主党が全額削減して政権交代後に復活させた「特殊活動費」、韓国大統領室が初公開するも内訳は不明

「3カ月間で4億6000万ウォン」

共に民主党が全額削減して政権交代後に復活させた「特殊活動費」、韓国大統領室が初公開するも内訳は不明

【TV朝鮮】(アンカー)

 現在与党の共に民主党は圧倒的に優位だった最大野党時代、「不必要な小遣い銭」だとして大統領室の特殊活動費を全額削減したことがあります。その後、政権を握って以降は再び復活させましたが、その大統領室が3カ月分の使用内訳をあいまいな形で公開しました。「ひとまず初めて特殊活動費を公開したという点に意味がある」という方もいらっしゃると思いますが、具体的に言って誰が、どこで、どのように、いくら使ったのか知るすべがなく、「見せかけではないか」という指摘は避けられそうにありません。チェ・ジウォン記者がお伝えします。

【写真】共に民主・李在明代表「全額削除したせいでやっていけないというのはあきれますね」→政権交代後に復活

 (記者リポート)

 大統領室が今年6月からの3カ月間で使用した特殊活動費の内訳です。

 総額4億6422万6000ウォン(約4900万円)で、外交安保政策ネットワークの構築と管理に3分の1に当たる約1億5800万ウォン(約1700万ウォン)が使われました。く

 人事検証や公職社会不正などの情報収集に9700万ウォン(約1030万円)、世論聴取などにも約9800万ウォン(約1040万円)が使われました。

 併せて公開された業務推進費は9億7838万ウォン(約1億400万円)、特定業務経費使用額は1914万ウォン(約200万円)でした。

 共に民主党は尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権時、不必要な小遣い銭だとして大統領室の特殊活動費を全額削減しました。

 (李在明〈イ・ジェミョン〉共に民主党代表=当時=〈昨年12月〉)

 「どこに使ったのかも分からない特殊活動費を削減したわけです。このせいでやっていけないというのは、ちょっとあきれますね」

 政権交代後、補正予算で特殊活動費を再び復活させたことから、「ネロナムブル(私がすればロマンス、他人がすれば不倫=身内に甘く、身内以外に厳しいこと)」だと批判されました。

 (姜由楨〈カン・ユジョン〉大統領室報道官〈今年7月〉)

 「特別活動費が含まれていることについては、今後責任をもって使い、疎明する過程があると…」

 疎明するという約束を守ったとの説明ですが、特殊活動費も業務推進費も部署別の使用内訳は公開されず、使用した場所も全て非公開処理されているため、「見せかけに過ぎないのではないか」との指摘も出ています。

 特殊活動費の公開は透明性向上が目的ですが、ほとんどが非公開なので検証が難しいということです。

 (河昇秀〈ハ・スンス〉市民団体「税金泥棒を捕まえろ」共同代表)

 「今日出たのは執行内訳だけで、支出証憑(しょうひょう)書類は出ていないんです。支出証明書類の公開が必要です。公開範囲や基準はもう少し明確に決めなければならないのでは…」

 大統領室は「ほとんどが大統領業務に関するものなので保安が必要だ。業者公開時にさまざまな影響が懸念されるためだ」「今後の使用内訳は四半期ごとの公開を検討している」としています。TV朝鮮、チェ・ジウォンがお伝えしました。

(2025年9月23日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)

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