「お酒を飲むと英語がペラペラに」は本当だった…英研究陣がイグ・ノーベル賞受賞

 適量のお酒を飲めば外国語がうまく話せるようになる、という興味深い研究結果が示された。

 英紙タイムズが先ごろ報じた。それによると、英国のバース大学の研究陣はドイツ人50人を対象に、飲酒と外国語能力の相関関係を調べるための実験を行ったという。

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 研究陣は参加者たちに少量のアルコール飲料またはアルコールの入っていない飲料を飲ませ、オランダ語で会話をさせた。参加者はいずれもオランダ語の学習経験がある人たちだった。

 オランダ語のネイティブスピーカーが参加者たちの会話を聞いて評価した結果、アルコールを摂取したグループの方が、発音がより正確だったことが分かった。研究陣は「アルコールが言語に対する不安を和らげ、外国語の流ちょう性を高めるのに役立った」と説明した。

 この研究は今年、米国のボストン大学で開催された「2025年イグ・ノーベル賞授賞式」で「平和賞」に選ばれた。イグ・ノーベル賞とは、人々を笑わせ、同時に科学的好奇心を刺激するユニークな研究に授与される。毎年9000件以上の応募があるが、そのうち受賞するのは10件の研究だけだ。

 研究の責任者を務めたインエ・カースバーゲン博士は「科学は真摯(しんし)であると同時に楽しいという事実に気づかせてくれる」「素朴な質問が、人間の行動に対する驚くべき洞察をもたらすこともある」と述べた。

 ただし研究陣は、今回の研究結果が飲酒を推奨するものと解釈してはならないと強調した。

 この研究は、統制された実験室という環境で極めて少量のアルコールを利用して行われたものであり、過度の飲酒は認知機能や運動能力を低下させるだけでなく、深刻な健康リスクを招くと研究陣は警告した。

キム・ジャア記者

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