ソウル西大門署が昨年8月、ソウル市西大門区延禧洞で起きた道路陥没で乗用車が転落し、乗っていた70代の妻が死亡した事故で、乗用車を運転していた80代の夫に前方不注意があったとして、交通事故処理特例法違反(致死)の容疑で送検していたことが9月25日までに分かった。検察は男性を起訴猶予にした。
警察は夫が前方をしっかり確認せず、事故を回避できなかったとして、一部過失があると判断した。ソウル西部地検は今年3月、夫を起訴猶予とした。
事故は昨年8月29日午前11時26分ごろに起き、道路が長さ6メートル、幅4メートル、深さ2.5メートルにわたって陥没。通りかかった乗用車が転落し、助手席に乗っていた妻が死亡した。
警察は道路管理関係者には刑事責任を問うほどの明らかな容疑はないと判断した。捜査関係者は朝鮮ドットコムの電話取材に対し、「残念な事件だが、道路交通安全公団は当時、事故回避の可能性があったと判断した。事故車両より先に現場を通過した車両が陥没を避けて通った点などに基づき判断した」と説明した。
キム・ミョンイル記者