特に、地方にある大学または大学院に通う外国人留学生の言語能力は、さらに低いことが分かった。昨年TOPIK4級以上だった留学生5万283人のうち、2万7079人(54%)がソウルに集中していた。一方、忠清北道では、学位課程の外国人留学生(3941人)のうち、約22%だけが新聞記事を読んで理解できる程度の韓国語の実力(TOPIK4級以上)を備えていた。全羅南道(3254人)もTOPIK4級以上、または英語の成績で及第点の留学生が21%、慶尚南道(1923人)でも34%に過ぎなかった。
現在、教育部は外国人留学生が韓国国内の大学に入学する際、TOPIK3級(短大は2級)以上、卒業前までにTOPIK4級(短大は3級)以上を取得することを勧告している。しかし、義務事項ではないため、大学が韓国語の実力を入学志願の条件として掲げなくても問題にはならない。教育部の関係者は「外国人留学生の選抜基準と条件は、大学側が自主的に決める部分」とし「ただし韓国語や英語ができない留学生を過度に誘致する大学には、教育部と法務部が共に留学生ビザの発給を制限している」と説明する。
それでも大学は、学齢人口の減少と大学の授業料の凍結などにより、財政難が拡大したことから、外国人留学生を積極的に誘致している。2014年に5万3063人だった学位課程の外国人留学生は、10年間で3倍近くにまで増えた。この過程で授業に付いていけない留学生たちによって、校内で学生間のさまざまな葛藤が増えているという。ソウルのある私立大学の教授は「就職のために成績を非常に重要視する韓国人学生たちが露骨に外国人留学生たちと共に課題をすることを敬遠する状況が多数生じている」とし「このために結局チームプロジェクトをなくし、個別の課題と発表だけで授業を進めている」と話す。陳善美議員は「外国人留学生がきちんとした言語能力を備えて学業に臨めるよう基準を強化する必要性がある」と促した。
オ・ジュビ記者