「李真淑グッバイ!」 韓国国会で放送通信委員会を放送メディア通信委員会にすげ替える法案可決

与党、放送メディア通信委員会法を本会議で可決

自動免職の現委員長「憲法訴願」

「李真淑グッバイ!」 韓国国会で放送通信委員会を放送メディア通信委員会にすげ替える法案可決

 韓国与党・共に民主党が主導した放送メディア通信委員会法が27日、国会本会議を通過したことにより、2008年に設立された放送通信委員会が17年で解散されることになった。来年8月までが任期だった同委員会の李真淑(イ・ジンスク)委員長は、放送メディア通信委員会法が今週、国務会議(閣議)の議決を経れば自動的に免職となる。同委員長は憲法訴願など法的対応を予告している。

【写真】笑顔を見せる共に民主党の崔ミン姫議員と硬い表情の李真淑委員長

 新たに発足する放送メディア通信委員会は、これまでの放送通信委員会よりも国会が推薦する委員を2人増やして7人の構成となり、李真淑委員長を除く全員がそのまま務めることになる。野党は「有料放送・ニューメディア政策が追加されたこと以外は、李真淑委員長を引きずり下ろすため、放送通信委員会を『複製』したようなものだ」と批判してきた。 放送メディア通信委員会法が可決された直後、共に民主党の崔ミン姫(チェ・ミンヒ)議員は交流サイト(SNS)「フェイスブック」に「グッバイ放送掌握! 李真淑もグッバイ!」と投稿した。

 一方、李真淑委員長は28日に国会で記者会見を行い、「放送メディア通信委員会法は『チーズ法令』であり、私をターゲットにした法令だ」「あまりにも穴が多く、政務職である私を事実上、免職・解任するものだ。なぜ政務職が免職されなければならないのか、説明がない」と訴えた。そして、「共に民主党は(同党の)強硬支持者『ケッタル』に秋夕(チュソク=中秋節、今年は10月6日)の帰省の手土産を与えるため、十分協議せずに法律を通過させた」と言った。また、「法律の国会通過は早計で、違憲的要素が多すぎる」「閣議で法案が審議・議決されたら、憲法訴訟や仮処分など、できる限りのあらゆる法律的対応を取るだろう」とも述べた。

 共に民主党所属の科学技術情報放送通信委員らは、これに対抗する記者会見を開いた。同委員会の金玄(キム・ヒョン)幹事は、李真淑委員長が同法を「チーズ法令」と言ったことに対して「さすがパンやチーズが好きな放送通信委員長らしい。ワインも召し上がってほしい。(李真淑委員長の)国家公務員法違反などの事件は依然として捜査進行ができていないが、これ求めていく考えだ」と言った。共に民主党は、李真淑委員長が昨年、あるユーチューブ・チャンネルに出演して「共に民主党は想像可能なあらゆることをする集団だ」と言ったことに対して、同委員長を国家公務員法(政治的中立義務)違反で告発している。

シン・ジイン記者

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