閔中基(ミン・ジュンギ)特別検察官(特検)のチームが29日、鄭進基(チョン・ジンギ)言論文化財団理事長のオフィスや自宅に対する家宅捜索を行った。理事長は毎日経済新聞を創業した故・鄭進基創業主の娘で、張大煥(チャン・デファン)毎日経済新聞会長の配偶者だ。
【表】「金建希特別検察官」が逮捕した13人のうち9人は金建希夫人と無関係
特検はこの日、ソウル市中区の毎経メディアグループ本社内にある財団理事長事務室を家宅捜索し、主な書類や物品を保管している金庫などを押収していったと伝えられている。特検は、李培鎔(イ・ベヨン)元国家教育委員長が2022年3月に、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の当選した後、尹前大統領の配偶者である金建希(キム・ゴンヒ)夫人に当選祝いのあいさつを記したカードと共に5匁(18.75グラム)相当の「金の亀」を贈り、その見返りとして国家教育委員長に任命された―とされる疑惑を捜査している。この捜査で特検は、二人の不正請託の過程に財団理事長が関与した状況を把握したといわれている。この事件に関して、財団理事長の立場は「参考人」だ。法曹界からは「参考人に対する家宅捜索は異例」という声も上がった。
こうした中で特検は同じく29日、李元模(イ・ウォンモ)元大統領室人事秘書官の配偶者シン氏を出頭させて「大統領専用機民間人搭乗」問題などについて事情聴取した。シン氏は2022年6月、尹錫悦前大統領夫妻がNATO(北大西洋条約機構)歴訪に出かけた当時、民間人でありながら「その他随行員」の身分で公用旅券の発給を受け、帰国時は大統領専用機にも搭乗して物議を醸した。
特検は、申俊湜(シン・ジュンシク)自生韓方病院名誉理事長の娘であるシン氏の横領・背任容疑も捜査している。
ピョ・テジュン記者、イ・ミンギョン記者