10月1日の放送メディア通信委員会設置法公布に伴う自動免職を前に、放送通信委員会の李真淑(イ・ジンスク)委員長が「大韓民国の法治は今日(9月30日)死んだ」と述べた。
これは、李真淑委員長が9月30日午後、政府果川庁舎で事実上最後の勤務を終えて帰宅する際、記者らに「『現行法通りにならないなら法律を変え、人間を排除できるのだ』と思った」と述べた上で語ったものだ。
そして、「大韓民国にこのような無法治、法律に合わない慣例が生まれることになった」と述べ、(与党・共に民主党が)気に入らないと部署(省庁)名だけを変更して、人間を排除できる初の事例が作られたと批判した。
さらに、「就任3日で弾劾し、李真淑という人間が厄介だから法律を変えて放送通信委員会をなくし、放送メディア通信委員会という新しい機関をつくるという想像さえできないようなことをした。(共に民主党は)『本当に大したものだな』と思った」と言った。
その上で「今日、李真淑という人間は粛清されるが、こういうことを我慢できない少なくとも数十万、数百万の李真淑がいるだろう。これに抵抗する人がいると思いつつ、この職から退く」と話した。
韓国政府は李在明(イ・ジェミョン)大統領主宰の国務会議(閣議)で、放送メディア通信委員会法設置法を審議・議決した。該当法案が官報掲載手続きを経て10月1日に公布されれば、直ちに効力が発生する。
また、付則条項により、同法が施行されれば、政務職公務員の李真淑委員長は自動的に免職となる。これに対して、李真淑委員長は憲法訴願など法的対応を取ると既に表明している。
チョ・ソンホ記者