サムスン製指輪型デバイスのバッテリーが膨張、登録者数163万人のユーチューバーが飛行機搭乗を拒否される

サムスン製指輪型デバイスのバッテリーが膨張、登録者数163万人のユーチューバーが飛行機搭乗を拒否される

 サムスン電子の指輪型デバイス「ギャラクシーリング」を指にはめていたところ、バッテリーが膨張した、という英国ユーチューバーの主張が注目を集めている。あるテック系ユーチューバーがギャラクシーリングを装着した状態で飛行機に乗ろうとしたところ、バッテリーが膨張していて搭乗を拒否され、最終的に病院でリングを指から外す羽目になったというのだ。

【写真】指にはまった状態で膨張したギャラクシーリング

 チャンネル登録者数163万人を誇るテック系クリエイターのダニエル・ロタール氏は9月29日午後、自身のX(旧ツイッター)に「サムスンのギャラクシーリングのバッテリーが膨張し始めた」「ついに指から外れなくなってしまった」と書き込んだ。ロタール氏は「今まさに飛行機に乗ろうとしている瞬間なんだけど、今これを外すこともできないし、とても痛い」として、サムスン電子の英国・米国法人のアカウントをタグ付けして「何とかする方法はないのか、早く教えてほしい」とつづった。

 ロタール氏の投稿には9月30日午前現在で730万回以上のアクセスがあった。ロタール氏は、バッテリーが膨張したリングの写真も公開。写真には、ギャラクシーリングの内側が膨らんで指を圧迫している様子が写っている。指は血が通わなくなって真っ赤になっていた。

 ロタール氏はその約2時間後「この問題のせいで(飛行機への)搭乗が拒否された。今夜はホテル代を払って、明日家に帰らないといけない」と投稿。さらに「緊急の状況だとして病院に搬送され、リングを外してもらった」「二度とスマートリングは装着しない」

とつづった。その後公開された別の写真には、リングの内側に書かれた「Samsung」のロゴがバッテリーの膨張によって歪んだ様子も写っていた。

 ただし、複数のIT関連メディアは、今回の事例がギャラクシーリングの全般的な欠陥と断定するのは困難だと指摘した。ITメディア「フォン・アリーナ」は「今回の事故が、ギャラクシーリングのバッテリーにさらに大きな問題があるというシグナルだとは考えていない」とした上で「自分のデバイスのバッテリーは自分自身できちんと管理しなければならないといういい教訓だ」と指摘した。

 ITメディア「サム・モバイル」も「ギャラクシーリングが発売されたのはかなり前で、この問題が広く発生しているわけではないという点に注目する必要がある」とした上で「仮に単発の事例だとしても、運の悪い日にはスマートリングが思わぬトラブルの原因になることもあるということに気づかせてくれる出来事だ」と書いた。

チョン・アイム記者

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