【ソウル聯合ニュース】北朝鮮を脱出して韓国で生活している住民を指す「脱北民」の呼称変更に反対する脱北者の集会が１日、政府ソウル庁舎前で開かれた。
韓国で脱北者は一般的に「脱北民」と言い、法律では「北韓離脱住民」と規定している。
集会の参加者は「脱北民には命がけで脱北した私たちの勇気が込められており、北の独裁政権の素顔を告発する証言を含んだ用語」として、「統一部が進めている用語変更は脱北民のアイデンティティを失わせるもの」と主張。統一部が検討している「北郷民」への変更を阻止する意思を示した。
鄭東泳（チョン・ドンヨン）統一部長官は９月１５日、脱北民との呼称に否定的な印象があるとの指摘を受け、呼称の変更を検討する研究を依頼したとして、「北郷民」などが候補に挙がっていると明らかにした。