競技用の実弾3万発盗んだ射撃実業団チーム監督を拘束 /京畿道

 射撃競技用の実弾3万発を盗み、不法に流通させた射撃実業団チームの監督が拘束された。

 京畿北部警察庁刑事機動隊は銃砲・火薬類取り締まり法違反の疑いで射撃実業団チームの監督A容疑者(40代)を拘束したと1日、発表した。

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 A容疑者は2023年から今年まで22口径競技用実弾など3万発を盗み、元韓国代表射撃チーム監督のB氏(60代)に渡していた容疑が持たれている。B氏はA容疑者から受け取った実弾を流通業者に渡し、この実弾はイノシシやキバノロなどの狩猟に使われたという。A容疑者はある地方自治体の実業団チームで監督を務めながら犯行に及んでいたことが分かった。 B氏は今年7月に病死したとのことだ。

 警察は今年初め、「実弾で有害鳥獣を撃つ人がいる」という情報を入手して捜査に着手し、これまでにA容疑者と流通業者ら11人を摘発、このうち4人を拘束した。警察は容疑者たちが持っていた実弾約4万7000発と銃器など37丁を押収したとのことだ。

 押収した銃器類は狩猟用の空気銃・猟銃やサバイバルゲーム用の銃器などで、このうち9丁は22口径の実弾を発射するために改造されていたことが分かった。22口径の実弾は銃器禁止の国でも射撃競技用に使用されている弾だ。警察関係者は「摘発された11人はそれぞれ狩猟などのために実弾を流通・購入していたことが捜査で分かった。共犯がいないかどうか、捜査を拡大している」と語った。

 元韓国代表射撃選手で野党・国民の力所属の秦鍾午(チン・ジョンオ)議員は先月22日、「自作銃約100丁と競技用実弾2万発以上が市中に違法に出回っていることが分かり、警察が捜査をしているところだ」として、政府に情報公開を要求した。秦鍾午議員はこの時、「22口径の実弾は(サイズが小さい)小口径・低反動弾薬だが、決して安全ではない。近くで撃たれると脳や心臓、肺を貫通し、人を倒すことができる致命的な武器だ」と語っていた。

 秦鍾午議員はさらに、「警察が大統領選挙時に提起された李在明(イ・ジェミョン)大統領暗殺・狙撃説に関して計画捜査を行っていたところ、不法銃器製造に加担した人々や購入者が摘発された」と主張したが、警察は「『李大統領暗殺・狙撃説に関する計画捜査』とは関係がない」と述べた。

議政府=キム・ウンジン記者

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