「証拠隠滅の恐れ」 ソウル中央地裁、被告人・尹錫悦の保釈請求を却下

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が提出した保釈請求を裁判所が2日付で却下した。これにより尹前大統領の裁判は拘束された状態で続くことになった。

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 ソウル中央地裁刑事35部(ペク・テヒョン裁判長)は同日、特殊公務執行妨害などの容疑で起訴された尹前大統領の保釈請求を却下した。裁判長は「被告人に証拠隠滅の恐れがあると認められる」として「保釈を許可するだけの理由はない」との結論を出した。

 尹前大統領は内乱首謀などの容疑で拘束起訴されたが、今年3月に裁判所が拘束を取り消しいったん釈放された。しかし内乱特別検事が改めて起訴した際に請求した拘束令状が発布され、7月10日に再び拘束された。

 尹前大統領の弁護団は9月19日に防御権保障や健康問題などを理由に保釈請求を行った。先月26日の保釈審問には尹前大統領自ら出席し、約18分にわたり自らが保釈されるべき理由を訴えた。

 尹前大統領は「拘束されてから広さ1.8坪(約6平方メートル)の部屋にいるが、これではサバイバル自体が大変だ」「裁判に出頭する必要があるようだが、この状態ではつらい」と訴えた上で「体力面の問題もあるが、自宅も近いので保釈されれば運動と糖尿病対策をしながら裁判に協力したい」と述べた。

 しかし裁判長は尹前大統領の訴えを退け、今回保釈請求を却下した。

パク・ヘヨン記者

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