5年間で約2千人摘発 韓国軍内で違法賭博が急増、破産者続出

5年間で約2千人摘発 韓国軍内で違法賭博が急増、破産者続出

 韓国軍で違法賭博犯罪が急増している。摘発されたのは大半が兵士だった。2020年7月、韓国国防部が兵士の携帯電話使用を全面的に認めたことに加え、兵士の給与も引き上げられ、無謀な賭博で破産する兵士も続出している。

 国防部と韓国軍が朴俊泰(パク・チュンテ)国会議員(国民の力)に提出した資料によると、韓国軍における違法賭博摘発人数は21年に402人だったが、23年に443人、24年には478人に増えた。今年も7月までに既に232人が摘発された。違法賭博の規模は毎年200億ウォン以上で、5年間で1000億ウォンを超えた。

 賭博に関与したのは大多数が兵士だった。通常午後6時に日課が終われば、自由に携帯電話を使うことができるからだ。最近兵士は同期10人が個人用ベッドを使う形で寝泊まりしており、先輩兵士から干渉を受けることなく、自由に携帯電話を使うことができる。 賭博事犯に占める兵士の割合は21年が86.6%、22年は88.5%、23年は87.8%、24年は89.5%だった。今年も7月までに摘発された232人のうち210人(90.5%)が兵士だった。

 最近は兵士の賭博が「高額化」している。違法賭博を摘発された金額上位3人の賭博金額は23年には合計で58億8000万ウォン(約6万1800円)で全体の25%だったが、24年には58億9000万ウォン(26%)、今年は85億9000万ウォン(58%)に達した。

 5年間で最も多額の賭博を行ったのは海兵隊の上等兵だった。この人物は22年違法オンライン賭博に2億6065万ウォンを賭け摘発された。20年には海軍大尉が1億6500万ウォン、今年7月にも海兵隊上等兵が1億9288万ウォンを賭博で失った。

 

 軍事裁判所では兵士らに対する判決も相次いでいる。今年陸軍上等兵1人が賭博罪で懲役1年6ヵ月を言い渡された。海軍上等兵は懲役1年、執行猶予2年の判決を受けた。

 朴議員は「最近5年間、1000億ウォン台の違法賭博が摘発され、うち90%が兵士だということは、管理・監督体系の崩壊を示している」とし、「兵士の賭博が高額化・常習化していることは、個人の逸脱行為であるばかりか、軍紀全体を揺るがす深刻な問題だ」と指摘した。

ク・アモ記者

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