金正恩氏 演説で国防力強化を改めて強調=「覇権に反対」 

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は11日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が前日夜に平壌の金日成広場で開かれた党創建80年記念の閲兵式(軍事パレード)で演説し、国防力を強化する意向を改めて強調したと報じた。

 金正恩氏は軍が敵を圧倒する軍事技術力などによって進化しなければならないなどと強調。主権と偉業は力と勝利によって担保されると説いた。

 また海外の戦場で発揮した英雄的戦闘精神と勝利の達成は党の意思で成長した北朝鮮軍の完璧さを存分に見せつけたと述べた。

 これは北朝鮮兵のロシア派遣を示すとみられる。ロシアのメドベージェフ国家安全保障会議副議長(前大統領)ら海外要人の前でロシア西部のクルスク州への派兵を強調したことになる。

 軍事パレードの演説では米国に向けたメッセージを出すかどうかに関心が集まっていたが、金正恩氏は直接的に触れなかった。ただ演説の中で「覇権に反対する」と言及したことは、米国を念頭に置いたものとみられる。

 米国が北朝鮮の非核化の放棄を前提に対話を提案している状況で、金正恩氏が米国に対する批判を控えたと受け止められる。韓国を威嚇するような発言もなかった。

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