「カンボジアに行った息子と連絡が取れない」 韓国各地から通報相次ぐ

 光州市でもカンボジアに行った20代のC氏と連絡が取れなくなり、警察が捜査中だ。C氏は家族に「プール監視員の仕事をしに行く」と言った後、出国したという。警察はC氏が今年6月、タイを経由してカンボジアに行ったことを確認し、行方を捜査している。C氏の家族は警察に「知らない番号から電話がかかってきた。『助けてくれ』という声が聞こえた後、切れた」と語った。光州市では昨年11月と今年4月にそれぞれカンボジアに出国した20代の2人も連絡が取れなくなっており、警察が捜査中だ。

 全北特別自治道では今年3月、「旅行でカンボジアに行った妹(D氏)から、指が切られた写真が送られてきた」という通報があった。警察は20代のD氏を探したが、犯罪に関わる状況は確認できなかったという。D氏は警察に「爆竹が爆発して事故に遭った」と言った。警察は「D氏は家族が頼んでも依然として帰国しておらず、引き続き捜査している」と述べた。

 身代金を払って釈放された例もある。今年6月にカンボジアに行った20代の済州特別自治道在住のE氏は、家族が3500万ウォン相当の暗号資産を渡して解放された。E氏は当時、家族に「詐欺に遭って作った借金を返すため、カンボジアで倉庫整理の仕事をしている。監禁されているわけではないが、外に出たことはない」と話したという。慶尚南道でも今年7月、20代の男女2人が「収益性の高いアルバイトをあっせんする」というブローカーの言葉によりカンボジアに行き、1週間監禁された。2人は家族が1600万ウォン相当の暗号資産を支払った後、戻ってこられたとのことだ。

 これとは別に、大邱市でも30代の男性ら3人が、江原特別自治道でも50代の男性と20代の男性の2人がカンボジアで行方不明になっており、警察が行方を捜している。

尚州=イ・スンギュ記者、清州=シン・ジョンフン記者、光州広域市=チン・チャンイル記者

【写真】カンボジアで監禁された韓国人が助けを求めて送ったメッセージ

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