韓国西海岸の海上風力発電事業、予定地6カ所で韓国軍レーダー探知活動に支障の恐れ【独自】

【TV朝鮮】(アンカー)

 韓国政府は、海上風力発電の容量を現在より大きく増やす計画です。ところが、西海岸に作られる予定の海上風力団地6カ所に、韓国軍の安全保障作戦に支障を来す恐れがあると分かりました。風力発電装置に妨げられて敵の飛行機のレーダー探知が難しくなったり、騒音が潜水艦捕捉を妨害したりしかねないのです。ピョン・ジョンヒョン記者の独自リポートです。

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 (記者リポート)

 2020年、全羅北道扶安郡を訪れた当時の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、2030年「世界5大海上風力大国跳躍」を宣言し、西海岸地域の海上風力発電事業に弾みがつきました。

 (文在寅/大統領〈2020年7月当時〉)

「『グリーン・エネルギー』『海上風力』でわれわれは共に成長し…」

 ところが現在、建設が予定されている西海岸の海上風力発電団地のうち6カ所が、韓国軍のレーダー探知活動に支障を来す可能性があると把握されました。

 軍部隊のレーダーと探知目標物の間を風力発電装置がふさいだり、発電装置がレーダーの信号を反射して誤った情報をつくり出したりしかねないのです。

 既に竣工した風力発電団地3カ所でも同じ問題が懸念され、発電装置の位置を移したり、補完レーダーを追加設置したりするといった形で軍と合意しました。

 対潜水艦探知にも影響を及ぼす可能性があります。

 今の計画通り西海岸に風力団地が幾つも造成された場合、発電装置から発生する騒音が音波探知システムに影響を及ぼしかねないからです。

 (姜善栄〈カン・ソンヨン〉/保守系野党『国民の力』議員)

「大規模団地ができたときには全体的な国家安全保障の側面から、すなわち合参(合同参謀本部)レベルで全体的な作戦性の、次いで戦略的な判断をすべきだと考えています」

 韓国政府は2030年までに海上風力発電の容量を現在より40倍ほど多い14.3ギガワットにまで拡大する計画です。TV朝鮮、ピョン・ジョンヒョンがお伝えしました。

(2025年10月13日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)

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