【週刊朝鮮】尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が、12・3非常戒厳関連の内乱・外患事件を捜査している趙垠奭(チョ・ウンソク)特別検察官(特検)チームに出頭して事情聴取に応じた。
【写真】ソウル拘置所で尹前大統領の強制勾引映像を閲覧した議員たち
内乱特検チームは、15日午前8時ごろ京畿道義王市のソウル拘置所を訪れて尹前大統領を強制勾引する計画だったが、尹前大統領は「これ以上拘置所に負担をかけたくない」として私服に着替えた後、車に乗って特検のオフィスがあるソウル市瑞草区のソウル高検に移動した。外患容疑の取り調べを受けるために尹前大統領が特検に出頭するのは、これが初めてだ。
尹前大統領側の弁護人は「先般の内乱特検による無理な逮捕状執行の後、拘置所職員の苦労が増えたと弁護人に頻繁に言及していた」とし「拘置所の公務員たちの負担を減らしてやるための尹前大統領の決定であって、公務員たちが(逮捕状を)直接執行するのは難しい状況を考慮して自ら応じた」と伝えた。
ただし特検は、尹前大統領の逮捕状を再び執行する可能性をまだ残している。もし15日、尹前大統領が取り調べ中に「帰る」という意向を明らかにした場合、逮捕状は発布されているだけに物理的引致の可能性は残しておいた―という趣旨だ。特検チームは「きょうの外患容疑に関連して、必要な質問は全て準備した」「きょうの聴取が終われば、これ以上の取り調べは必要ないだろうという考えを持っている」と説明した。
先に特検は9月24日と30日の2度にわたり、尹前大統領に「平壌無人機投入」などの外患容疑に関連して出頭するよう通知したが、尹前大統領は応じず、取り調べは白紙の状態だった。
イ・ソジン記者