李元副知事は2018年7月から22年7月までサンバンウルグループから政治資金と賄賂計3億3400万ウォン(約3550万円)を受け取り、李大統領の訪朝費用など800万ドル(約12億円)をサンバンウルに負担させたとして起訴され、今年6月に懲役7年8カ月の刑が確定した。
検察によると、李元副知事は23年6月9日、「李在明代表が対北朝鮮送金に関連している」と初めて供述し、同月30日「サンバンウルが費用を代わりに負担し、李代表にも報告した」と自白した。ところが同年9月7日の裁判では「キム・ソンテ氏らの懐柔と圧迫を受けて虚偽の供述をした」と話を変え、翌年4月4日「検察調査室で酒宴があった」とも主張した。
李元副知事の供述内容を覆したことについて、法曹界では「突然弁護士が交代したことと関連があるのではないか」との見方が浮上した。23年7月25日の裁判の途中、李元副知事が薛弁護士の辞任についいて、「弁護人解任は私の意思ではない」と発言すると、傍聴中だった副知事の配偶者が大声で「しっかりしろ」として騒ぐ場面もあった。
朱議員は「対北朝鮮送金事件の共犯(李大統領)の最側近(キム室長)が他の共犯(李元副知事)弁護人を叱責し、なぜ自白させたのかと言って切り捨てようとしたのならば、それ自体が証拠隠滅であり偽証教唆だ」と主張した。一方、国政監査に証人として出席した李元副知事は「薛弁護士は取り調べの過程で私ではなく検察を助ける態度を見せ、抗議したところ、何も言わずに現れなくなった」と述べ、疑惑を否定した。
ユ・ヒゴン記者、パク・ヘヨン記者