カンボジアで犯罪団地を作り上げて大規模オンライン詐欺や人身売買を展開し、最近米国・英国政府の合同制裁を受けた「プリンスグループ(Prince Group)」。この組織が、ソウルの都心でもオフィスを構えていることが17日に確認された。
プリンスグループの不動産系列企業「プリンス・リアルエステートグループ」は、今年2月からソウル市江南区テヘラン路にあるビルの16階にオフィスを構えている。17日午後、明かりの消えたオフィスを訪れてみると、「製造業品質跳躍、新規工場178カ所追加」「農業の持続力高成長、2024年1-3四半期中の輸出額は30億ドル(現在のレートで約4520億円。以下同じ)」などの宣伝文句が見えた。入口のドアには「窓のゴムパッキンの交換作業中。連絡もらえれば交換いたします」という管理室のメモが貼り付けてあった。付近のオフィスの関係者らによると、最近まで1人か2人の従業員がオフィスに出入りしていたが、秋夕(中秋節。今年は10月6日)の連休前から姿を見せなくなったという。同じ階の別のオフィスの従業員は「数カ月前には開業祝いの花環も届いた」と語った。
この会社は、カンボジア・プノンペンのレジデンスやコンドミニアムといった高級分譲住宅を投資商品に掲げ、「外国人にも100%永久土地所有権保障」「外国人対象専門金融支援提供」などといった文言で宣伝をしている。ホームページでは韓国語と英語に堪能な社員を募集しており、月3000ドル(約45万円)以上の給与条件を提示している。
キム・ドヨン記者、キム・ビョングォン記者