高市首相「いろいろご懸念があるようですが韓国のりは大好き、韓国コスメも使っている」

日本の外交政策は変わるか

 高市首相は会見で「日韓関係はこれまで両国の政権により発展してきた。これに基づいて今後もさらに未来志向かつ安定的に発展させたい」「李在明(イ・ジェミョン)大統領とも会いたいし、しっかりと意思疎通したい」との考えを示した。その上で高市首相は「日米韓の連携、特に北朝鮮への対応という面でも安全保障と経済安全保障における協力が必要で、戦略的な観点からアプローチしたい」と述べた。高市首相は韓国における自分への見方を意識するかのように「韓国では懸念の声もあるようだが、私は韓国のりが好きだし、韓国ドラマも見たい」「今後韓国の大統領と会える日をとても楽しみにしている」と話した。高市首相は靖国神社の秋の例大祭には毎年必ず参拝していたが、自民党総裁に選出された後は参拝を見送り私費で玉串料を納めた。就任会見でも「APECは重要な場所だ。ルールに基づき自由で公正な地域を築くことの重要性を(首脳らに)伝えたい」と強調した。

 東京大学の木宮正史名誉教授は「李在明大統領は野党だった時は反日発言を続けたが、大統領になって変わった。同じように高市首相も変わるだろう」「トランプ大統領の登場により、予測不可能な国際環境の中で日本には韓国が、韓国には日本が最も信頼できるパートナーという事実を高市首相も知っているからだ」と説明した。

 対立が最初に表面化する可能性が高い問題は中国との関係とみられる。台湾との関係が良好な高市首相は1日に米ハドソン研究所への寄稿で「台湾海峡の平和と安定に日本は大きな関心を持っている。台湾は日本にとって非常に重要な友人だ」とした上で「力による現状変更は認められない」「中国のリーダーと率直に対話したい」と意欲を示した。これまで中国との関係を重視してきた公明党との連立が解消されたため、高市内閣は公明党に配慮する必要もなくなった。

 高市内閣と自民党執行部には台湾と関係が深い顔触れが並んでいる。中でも木原稔官房長官はその最たる人物で、超党派の議員連盟「日華(台湾)議員懇談会」の事務局長を務めている。木原官房長官は今月台湾を訪問する予定だったが、中国を刺激しないため最終的に見合わせた。

 自民党4役の1人、小林鷹之政調会長は今年6月、古屋圭司選挙対策委員長は10月に台湾を訪問した。古屋委員長は今年3月「台湾有事は日本の有事」と発言したが、これは安倍元首相の言葉で、中国が台湾に侵攻すれば日本が介入すると警告したものだ。旧安倍派所属で「リトル安倍」と呼ばれる萩生田光一議員も幹事長代行に任命された。

東京=成好哲(ソン・ホチョル)支局長、柳井(リュ・ジョン)記者

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