「恐ろしい話ではないことを祈る」 点心やソーセージに人工歯が混入、中国各地で相次いで見つかる

 【NEWSIS】中国で、食品の中から相次いで人間の人工歯が見つかり、食品の安全に対する懸念が高まっている。

【写真】ソーセージから出てきた人工歯3本

 香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が21日(現地時間)、報じた。それによると、中国北東部・吉林省に住む女性が、購入した幼児用ソーセージから人工の歯が3本並んだ状態で出てきたと主張したという。

 同日に中国南部・広東省の東莞市の有名な点心専門チェーン店でも、食べていた点心の中から人の歯2本が見つかるというケースがあった。

 14日には上海の大型スーパーで販売されていたくるみケーキの中から人工歯1本が出てきたという情報提供が相次いだ。情報を提供した人は、歯に金属のねじが刺さっていたことから人工歯であることがすぐに分かったと話しているという。

 スーパー側は「工場でそのようなことが発生することはあり得ない」としながらも、顧客に1000元(約2万1300円)の補償を提示した。

 これらの事例は現地の消費者に大きな衝撃と不安を与え、一部では食品の製造過程で作業者が人工歯を紛失した可能性があるとの見方も広がった。

 インターネット上では「人肉を材料に混ぜるという恐ろしい話ではないことを祈る」と極度の懸念を示す人もいた。

 中国の食品安全法によると、安全基準を満たしていない食品を生産・販売した企業は、消費者に食品価格の10倍または消費者が被った損失の3倍を賠償しなければならない。

 賠償額が1000元未満の場合は1000元の最小賠償額を支払うと規定されている。

カン・セフン記者

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