金メダル総なめの米トランスジェンダー水泳選手が性別検査拒否、5年間出場禁止に

 競泳大会の女性部門で五つの金メダルを獲得して物議を醸した米国のトランスジェンダー水泳選手が、性別検証検査を拒否し、5年間の競技出場禁止処分を受けた。

【写真】トランスジェンダーのアナ・カルダス選手

 FOXニュースなどが10月27日、報じた。それによると、世界水泳連盟はこのほど、米国のトランスジェンダー女性スイマー、アナ・カルダス選手(47)5年間の競技出場禁止処分を下すとともに、2022年6月から24年10月に出場した全ての競技の成績を剥奪した。

 世界水泳連盟は、22年に性別参加資格ルールを変更し、トランスジェンダー選手の女性部門への出場は、思春期のタナー段階2期に到達する前か、12歳以前に性転換を終えた選手に制限している。

 このため、カルダス選手についても調査が進められたが、カルダス選手は「性別検証検査は保険の保障対象外であり、医学的な必要もない」として拒否した。

 カルダス選手は「米国のどの州でも、このようなレクリエーションスポーツのイベントで遺伝子検査を求めることはない」として「結果を理解して受け入れる。私は侵襲的検査(体に負担をかける検査)を受けたくない全ての女性のために、喜んでその代償を払う」と話した。

 カルダス選手は昨年5月に米テキサス州で開かれた「USマスターズ」大会の45-49歳女性の部で五つの金メダルを獲得し、物議を醸した。

 この大会でカルダス選手と戦ったウェンディー・エンダーレ選手は「カルダス選手の出生時の性別は全く分からないため、裏切られたと感じた」として「今回の決定に拍手を送る。女性になりすました男性との競争を強要されていた女性たちが、正当な場と賞を取り戻すことができてうれしい」とコメントした。

キム・ミョンイル記者

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