トランプ氏 金正恩氏との会談見送りは「忙しすぎて」=「また来る」

【ワシントン聯合ニュース】トランプ米大統領は30日、訪問先の韓国から米国に向かう大統領専用機内で記者団に対し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)と会談するため、再びアジア地域を訪問する意向を示した。

 トランプ氏はアジア太平洋経済協力会議(APEC)関連会合に出席するため、29日に韓国南東部・慶州を訪問し、30日には中国の習近平国家主席と会談した。訪韓期間中、金正恩氏と会談する可能性が取り沙汰されたが、会談は実現しなかった。

 トランプ氏は金正恩氏と会談するため、北朝鮮側と連絡を取ったかどうかについて、「私が忙しすぎて私たちは対話する機会がなかった」とし、「これ(米中首脳会談)がここに来た理由だ。そうしたなら(金正恩氏と会談したなら)今回の会談の重要性を踏まえると無礼な行動になると考えた」と述べた。習氏との会談が韓国を訪問した最も重要な理由で、金正恩氏との会談は習主席に失礼になるとの考えを示したものとみられる。

 トランプ氏は「金正恩氏に関連しては、また来る」と述べた。

 また、「私は金正恩氏と非常に良い関係を築いていた」として、「(2016年の大統領選で)私が当選しなかったら、大きな戦争が起きたと思う」との認識を示した。

 トランプ氏は2018年6月にシンガポール、19年2月にベトナム・ハノイ、同年6月に韓国と北朝鮮の軍事境界線にある板門店で金正恩氏と会談した。

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